我が家の4歳の娘は自閉症です。
無発語でしたが、ABA療育を行って、少しずつ喋れるようになりました。
最近は「物の機能」を言えるよう教えています。
「イス」は「座るもの」とか、「ズボン」は「履くもの」といった事を言えるようにしてます。
さて、自閉症児を育てるのは大変です。
何が大変かって、こだわり出したら、折れない。折れない。
ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと、主張し続ける。
(起床直後)
「父ちゃん、仕事ないー。(「父ちゃんは今日、仕事じゃない」の意味らしい)」
「父ちゃん、仕事ないーー。」
「父ちゃん、仕事ないーーー。」
・・・×100
「ごめんね。そんなに言われても、仕事に行かなきゃ、我が家の生活が成り立たないんだよ。」
「というかそんなに『仕事できなくて、仕事が無い人』みたいに言うなぁーーーっ!!!」
例え周りがイライラしようが、空気の「く」の字も読めない娘はひたすら我がままを通します。
(健常児も同じような事はあるんでしょうが、おそらくレベルが違う。。。)
「子育てをするなら、極力イライラせず、楽しんで育児をしたい!」
そう思ってはいるのですが、上手く行くことの方がマレです。
Amazonで書籍を検索していたところ、ドンピシャなタイトルの本を発見っ!
「自閉症児を育てることは楽しい」
「ここに探し求めている事のヒントがあるかも!」
って事で、速攻で買ってしまいました。
著者について
1958年生まれ。
子供が自閉症で、あることが分かって以来、障害及び障害教育に関する調査・教育をしながら子育てをしているとの事です。
私より20歳程度年上という事になります。
お子さんは中二でDSやWiiにハマってたという事から想像するに、現在は20才を過ぎたくらいでしょうか。
現在でも自閉症に関する情報・理解は少ないですが、お子さんが小さい頃はさぞかし情報・理解がなかったのではないかと思います。
内容について
内容の抜粋は以下の通りです。
・お子さんが3歳4か月の時に「自閉症傾向が見られる」と判定される。
自閉症ですが、こだわりは少ないようで、お父様の言う事に素直に従います。
・お父様は非常に論理派のようで、「お子さんがなぜ上手くできないか」を非常に的確に分析して、
創意工夫の上、スキルを身に着け、環境に適応させます。
・お子さんは無事就職先が決まるまで成長します。
所感・まとめ
冷静に分析し、試行錯誤して、お子さんを伸ばそうと努力するお父様の努力は素晴らしいです!
子供の事を考えても、実際ここまでやれる父親は少ないのではないかと思います。
ただね。。。。。。。。。。。。。
お子さんが、羨ましすぎるくらい素直なんです。
「子供を伸ばす為の苦労はあったのでしょうが、これだけ子供が素直に応えて、伸びてくれれば、
そりゃ『自閉症児を育てることは楽しい』って言えるよなーーーーーー!!!」
というのが私の率直な感想です。ホント、羨ましい。。。。
自閉症を知らない方がこの本を読んで、
「なんだ。自閉症児を育てるのって、案外大変でもないんだな」
なんて思うのはやめて欲しいな。。。
というか本当なんでしょうか。
実際は育てるのにもっと苦労・苦悩があったんじゃないでしょうか。
ただその苦労・苦悩を書いていないだけじゃないのだろうか。
自分としては、
自閉症児の子育ての苦労・苦悩を描き。
その上で、どう自閉症児とその親が楽しく生きるのか、
そういった内容を期待してしまいます。
「どこかに自閉症児の子育てをもっと楽しくするヒントはないものか」
我が家の苦悩は続く。。。