昨年、知的障害と判定され、療育手帳が交付されましたが、早くも更新時期になりました。
更新にあたって、発達レベルを診る為に、4回目の発達検査を受けました。
今回の発達検査は「新版K式発達検査2001」です。
この発達検査は医師が、子供の出来る/出来ないを判定して、検査するものです。
(前回の発達検査、前々回の発達検査)
発達検査結果 DQとは
発達検査の結果として、発達指数DQ(Developmental Quotient)という数値が出ます。
知能指数IQの子供版のようなもので、年齢相応に発達しているかどうかが分かるというものです。
検査項目により発達年齢を計り、実年齢で割ったものです。
実年齢36か月で発達年齢36か月であれば、DQは100[%]ですし、
実年齢36か月で発達年齢18か月であれば、DQは50[%]という事になります。
平均的な子供は100前後(80〜120)です。
DQから知的障害の程度を判断する際、おおまかには以下のような分類になります。
知的障害の程度 |
発達指数DQ |
境界域(グレーゾーン) |
80〜70 |
軽度 |
70〜50 |
中度 |
50〜35 |
重度 |
35〜20 |
最重度 |
20未満 |
我が家の娘の検査結果
今回の発達検査「新版K式発達検査2001」の結果は以下でした。
発達年齢 |
31か月(2歳7か月) |
実年齢 |
48か月(4歳0か月) |
総合発達指数DQ |
64[%] |
ちなみにこれまでの検査結果を並べると以下のようになります。
発達検査 |
検査時の年齢 |
発達指数DQ |
新版K式発達検査2001 |
2歳3か月 |
73[%] |
KIDS(キッズ)
乳幼児発達スケール
|
2歳7か月 |
45[%] |
KIDS(キッズ)
乳幼児発達スケール
|
3歳7か月 |
47[%] |
新版K式発達検査2001 |
4歳0か月 |
64[%] |
発達検査別に色分けしてグラフにすると以下のようになります。
どうやら同じDQでも、発達検査によって数値の出方はかなり異なるみたいですね。
「新版K式発達検査2001」の方が20[%]程度、良い結果が出ています。
知的遅れの度合いは、一方は「軽度」、もう一方は「中度」と大きな差になります。
まとめ
発達検査によって大きな差が出ましたが、どっちが正しいのかという事ではなく、
計測方法が違うのだから、差が出るのはしょうがないのでしょう。
発達検査は単なる目安なんだと思います。
検査項目を知り、子供にマスターさせてから検査させれば、当然検査結果は良くなるでしょう。
でもそれで自閉症が治る訳でも、子供や我が家の未来が明るくなる訳でもありません。
※もちろん出来るスキルが増える事自体は、非常に素晴らしい事です。
ちなみに我が家の娘は2歳4か月頃からABAに取り組んでいます。
ABAによって、無発語から2語文程度のコミュニケーションが取れるようになりましたし、
覚えた物事、スキルの大半はABAによるものといった状況です。
検査結果の推移を見る限り、「ABAによって、DQが上昇した」とは言えない状況ですが、
ABAのお陰で出来た検査項目は確実にあります。
定型発達の子(健常児)の場合、年齢に見合った成長を遂げる(DQ=100%前後)でしょうが、
自閉症の我が子の場合、自然と身に着く事が少ない為、年齢とともにDQが落ちていくところを、
ABAによるスキルアップによって、踏みとどまっているという状況だと思います。
発達検査を受ける際は、決して結果に一喜一憂せず、「おおまかにどの程度の成長度合いなのか」、
「得手不得手はどの分野なのか」を知り、今後の子育てに生かすべきなのかなと思います。