我が家の3歳の娘は自閉症です。
無発語でしたが、ABA療育を行って、2語文は喋れるようになりました。
現在は3語文を教えています。
本題ですが、前から気になっていた本を読んだので紹介します。
「療育なんかいらない!」
なかなかすごいタイトルですね。
著者について
もともとYahooでプロデューサーとして活躍していたものの、
子供が自閉症と診断され、自閉症療育が進んでいるロサンゼルスに移住。
9年間の療育生活を経て、帰国後、発達障害児をサポートする会社を設立して、
放課後デイサービスの運営を開始。
なんだか行動力が半端ないですね。
我が家も子供の為に療育を頑張ってますが、真似できないレベルです。
内容について
印象に残っている内容抜粋は以下です。
・子育ての常識は全て疑ってみるべき。
・不憫な子供なんていない。
・療育で自閉症は治らない。
・療育で結果を前倒しできるが、あるレベルで頭打ちになる。
・療育に固執するより、毎日を子供と楽しむべき。
所感
自閉症療育を否定するような内容ですが、大半の事は的を得ていると思いました。
確かに自閉症と療育については不可思議なところが多々あります。
療育事業者の言う事は、鵜呑みにせず、親が良し悪しを判断すべきです。
本の内容で、ちょっと納得いかないのが
「療育で結果を前倒しできるが、あるレベルで頭打ちになる」
です。「あるレベルで頭打ちになる」は根拠ないです。
著者は関わってきた自閉症児の状況からそう判断してますが、同じ人間で療育あり/なし両方をテストするのは不可能ですからね。
さらに納得いかないのが、ABA批判。
・動物を抑制する方法論。アメリカでは犯罪抑制に使われている。
→私的には自閉症児に効果が出るのであれば全く問題ないです。
・二次障害がしばしば起こる
→うーん、聞いた事がないです。
自己流、もしくは下手なエージェンシーで指導を受けて、ひたすら抑圧するような指導をするとあり得るかもしれませんね。
・24時間抑圧する。
→いやいや。そんな事、やりません。親も子も耐えられないです。
・効果が出ない。
→いやいやいや。我が家はめちゃくちゃ効果出てます。
親を全く見ない、無発語だった娘が、2語文喋る構ってチャンになりました。
自然成長ではありません。(きっぱり)
ABAで地道に一つずつ身につけました。(全てノートに記録してます)
・危険だと思うが、ABAを自主的に行っている会がある。
→たぶん「つみきの会」の事だと思いますが、我が家はその会員です。
そして「つみきの会」はめちゃくちゃまともな会です。
爪の垢を煎じて、下手な療育事業者に飲ませたいくらいです。
我が家の娘は「つみきの会」のセラピストさんのお陰で、喋れるようになったのですから。
ただABAも自己流や、下手なエージェンシーによる指導は危険かもしれません。
そういう意味では的を得ているという事になるのかも。
まとめ
少々否定的な感想が多くなってしまいましたが、
自閉症児の療育に一石を投じる貴重な本です。
私も娘の自閉症と療育を振り返る良い機会になった事は間違いありません。
興味がある人は是非一読してみて下さい。